夏野 蛍:なつの ほたる(30)

  • 葵の弟(第四子末っ子)
  • モチーフ:蛍、蛍石(フローライト)、ホタルブクロ 
  • イメージカラー:ライムイエロー、セルリアンブルー
  • 童顔な毒舌家。仕事は作家の編集担当で、鳴の担当。

  • 幼い頃から冷めた性格で、同年代の子供達にも興味を持たず、本ばかり読んでいた。ただミステリアスな雰囲気から周りには好かれ、周りに合わすことも得意であった蛍は人気者でもあった。
  • 作家の毒々しさや人間らしさを味わえる小説を好んで読んでいた。中でも月村鳴の作品を愛読し、作家の考えや仕事に興味を持ち、彼らを近くで観察できる編集の仕事を志すこととなる。
  • 運よく鳴の所属する出版社へ入職できた蛍は、その要領の良さからすぐに作家担当を任せられる。仕事をこなし、遂に鳴の担当に抜擢される。内心喜んでいた蛍だったが、彼女の担当というポジションは社内では有名な「外れクジ」だった。小説では清廉された文章と儚く切ない物語を描くことで有名な作家であったが、その実彼女自身は雷の様に強く荒々しい性格の持ち主だった。特に男性への当たりが強く、担当が精神的に持たないことで有名な作家であった。
  • 蛍と鳴の第一印象はお互い最悪であったが、蛍は負けん気を発揮し、鳴の担当を意地でも続けた。そんな中で彼女が抱える孤独や不安感、焦燥感を知り、はじめは意地で続けていた担当だったが、彼女を心から支えたいと思う様になる。蛍の支えに安心感を覚えた鳴は、徐々に彼に対する態度を改めるようになる。
  • 蛍自身も自身の性的嗜好をよくわかっておらず、人を心から好きになったことはない。鳴に対しても恋愛感情があるのかないのかは曖昧であったが、彼女を傍で支えたいという思いは確かなものだった。鳴自身も恋愛に対して負担を感じやすい気質であった為、結婚や交際の話題を蛍から出すことはなかった。
  • ある時、鳴の方から縋る様に傍にいて欲しいと告げられる。そこでお互いに話し合い、パートナーとして過ごす為に結婚という手段を選んだ。