第一季:春一番

小説/SS

日記

まだまだ日差しが強いですね。ただ朝、布団の中がぬくぬくで、二度寝が幸せな季節にもなってきたなぁとも感じます(˘ω˘)

さてさて、今回はなんと!ようやっと桜夏秋冬の本編第一話をまとめることが出来ました!いぇいいぇい~٩(๑>∀<๑)۶

構想は数年前からあったのですが…ようやくですね。第一話ということもあって、緊張と力みが抜けず、四苦八苦していましたが、形に出来てよかったです。桜夏秋冬は感情描写や人物の台詞を重要視しているので、小説という形で本編をまとめて、時々挿絵を挟めるといいなぁと思っています。

第一季:春一番

はるいちばん:春一番

立春(2月4日頃)から春分(3月21日頃)までの間に、広い範囲で初めて吹く、暖かい南よりの強い風。

***

―強い風が吹き抜ける。

 女性が少年の冷え切った手を両手で包み、おまじないの様に語り掛ける。

「秋人くん、君はもっと人を頼って、本心を伝えた方がいいわ。 大丈夫、きっと君の周りは君を支えてくれる。世界ってそんなにひどいもんじゃないわ。」

 女性は彼を見つめ、にっこりと笑った。

 そうして、春の暖かな日差しで目が覚める。頬にはいつもの様に涙がつたう。繰り返す夢。起き抜けにため息をつく。

ーあの時の約束を、ぼくは何一つ守れないまま大人になってしまった。

***

 カザミドリの店内には、香ばしいコーヒーの香りが漂い、窓から差し込む西日が、静かにカウンターを照らしていた。

 茶色と白を基調とした内装には、店主である秋人が集めた本や、彼の祖父の時代から大切にされてきたアンティークが並んでいる。どれも喫茶店という空間を、少しだけ大正レトロのような懐かしさで彩っていた。  

「うん…。いい香りですね。」

 春のブレンドは特に評判が良く、春風を思わせる爽やかなフレーバーが心地よかった。ケトルで湯を注ぎながら、秋人はふと、今日は風が強いな、と考えていた。

 夏野と冬馬は、喫茶店の隅で談笑している。友人であり、店の常連客である彼らは、仕事帰りにしばしば顔を出しては、ゆったりと過ごすのが日課となっていた。

「ん~、今日はこれで帰るわ。」

 夏野が背伸びをしながら、席を立つ。

「春のブレンド、よかったよ。」

 冬馬もカップを静かに置き、いつも通りの淡々とした口調で言った。

「ありがとうございます。またお願いします。」

 秋人は微笑んで見送った。

 二人が店を後にすると、秋人はそのまま店を閉め、買い出しの準備を整えて外に出た。トートバッグを持って、商店街へと向かう。木々の間を抜ける風が、街路に並んだ桜の花びらを舞い上げ、春の訪れを告げていた。

 商店街に着くと、精肉店のコロッケや、弁当屋の総菜の匂いが通りを満たし、こぞって夕食の準備を促していた。店には古びた木の扉や少し傷ついた看板が並び、どこか昭和の風景を思い起こさせる懐かしい空気が漂っている。

 秋人はまず、行きつけの八百屋に立ち寄った。

「秋ちゃん、ちょっとまた痩せたんじゃないの?春のこれからって時に~!」

 八百屋の店主が心配そうに秋人を見つめ、野菜を詰め込んでくれる。

「これ持っていきなさい、ビタミンは大事よ!」

 手渡されたのは、甘みの強いみかんだった。

「あぁ…すみません…。いつもありがとうございます。」

 秋人は恐縮しながらも、もらったみかん達を大事にバッグにしまった。

 続いて立ち寄ったのは、こぢんまりとした怪しげな輸入品店。外装とは裏腹に古今東西の良い品が、安価で提供されている隠れた名店だ。フードを被った店主が奥からフレーバーティーを持ってきた。

「木下さん、ちょうど桜フレーバーが入ったんですよ。宜しければ試供品としてお持ち帰り下さい。」

「いいんですか?」秋人は驚きつつも受け取った。

「ありがとうございます。ちょうど季節のものを探していたので助かります。」

 商店街の人々とは子どもの頃からの付き合いが多く、いつも親切に接してくれる。秋人は温かく接してもらえる度に、店を再開してよかったと実感した。ここは彼にとって、かけがえのない人々との繋がりが詰まっている場所でもあった。

***

 帰り道、肩に掛けたトートバッグがずっしりと沈む。手には、入りきらなかった荷物を詰めた段ボールが重くのしかかっている。店主たちにもらったり、勧められたものを買っていたら、いつの間にか大量の荷物になっていた。

「車を出してくれば良かったな…」

 そんなことをぼんやり考えながら角を曲がる。瞬間、前方から走ってくる小さな影が目に入る。

 

「くそねこのアニメが始まっちゃう!」

 男の子の叫び声が聞こえたかと思うと、秋人の体に勢いよくぶつかった。

「わっ!」

 荷物を落とし、思わず後ずさる秋人。目の前には、小さな男の子と、その後ろから走ってくる父親の姿があった。

「だから危ないって言っただろ!」

 父親が息を切らしながら息子を叱る。

「お前はいつもいつも後先考えずに!そういうとこがダメなんだよ、全く…お前さえいなけりゃ今日はゆっくり休めたのに…。」

 その言葉が、秋人の中で鈍い音を立てて広がっていった。ふいに、過去の記憶が脳裏に蘇る。

『だからお前はダメなんだ。』

 幼い頃、何度もその言葉を浴びせられてきた。

『お前さえいなければ…』

 父の手が自身の首元へと伸びるあの光景が、鮮明に思い出される。

 刹那、フラッシュバックの波が押し寄せた。父の顔が、手の感触が、心の奥底から浮かび上がり、息苦しさが増す。かつての感覚が、再び現実に戻ってくる。

「ご、ごめんなさい…おじさん…」

 気が付くと、男の子が涙目で秋人の方を見つめていた。その手に彼が落とした荷物を抱えて。

 秋人は、はっと我に返り、しゃがみ込んで男の子に微笑みかけた。

「大丈夫ですよ…。危ないので次からは気をつけて下さいね。

…きみはその、みかんは好きですか?」

「え…。うん。」

 男の子は少し驚いた顔で頷く。

 秋人はバッグを肩に掛け直し、みかんを1つ取り出して男の子に渡した。

「じゃあどうぞ。これでも食べて、元気出してください。」

 八百屋でもらったみかんを分けてやったのだ。

「いいの?」

「ええ、拾ってくださったお礼です。」

「ありがとう…。」

 男の子は弱々しい声でそう言いながら、みかんを受け取った。

「すみません…こっちが悪いのに。」 

 男の子の父親が頭を下げる。

「いえ、ぼくも不注意でしたので…。

…素敵なお子さんです。あまり責め過ぎず…どうぞ仲良く。」

 そういって秋人は一礼し、その場を後にした。

***

(…だめだ、これは…)

 風が強まるにつれ、秋人の心臓はさらに速く打ち始めた。先程の言葉とフラッシュバックが頭から離れず、再び胸が苦しくなる。

(せめて、人目につかない場所まで…)

 秋人は息を整えようと路地裏へ急ぐ。次第に息が荒くなり、世界が遠のいていく感覚が押し寄せてきた。何とか壁に手をつき、うずくまるようにその場に座り込む。

「―はぁっ」

 呼吸が乱れ、指先に痺れが走る。道の端でうずくまり、ただ息を整えようと必死だった。

 そんな中、どこからか桜の香りが漂ってきた。それは、どこか懐かしさを感じさせるもので、彼の心を少しだけ落ち着かせた。

 そして、気がつくと、目の前には一人の女性が立っていた。長い髪を風に揺らし、心配そうにこちらを見つめている。

「…大丈夫ですか?救急車を呼びましょうか?」

 優しい声が耳に届く。荒い息の合間に秋人は、震える声で答えた。

「は、はぁっ…大丈夫です…すぐ、落ち着きますので…すみませんっ…」

 女性は不安げな表情を浮かべて、離れる様子はない。寧ろ、ますます心配そうに彼の側に寄り添った。

「でも、本当に辛そうですよ…何かあってからじゃ遅いです。」

「……っ。」

 秋人は必死に断ろうとした。自分の弱さを見られたくない、その一心で彼女を遠ざけようとした。だが、彼女のその真剣な瞳と、どこか懐かしい香りに、抗うことができなかった。

「……じゃあ、少しだけ…そばにいてくれますか?」

 その言葉に彼女は頷き、秋人の背中をさすった。

 秋人は深く息を吸い込み、体の緊張を少しずつほぐそうとした。彼女がすぐ近くにいることで、どこか安心感を覚える自分がいた。誰かに助けられる感覚――それは、彼にとってどこか忘れかけていたものだった。

 それから暫く、彼女は何も言わずにその場にいてくれた。背中に手を添え、優しく撫でてくれる。彼女の手の温もりに、秋人は次第に呼吸を取り戻していった。

「ありがとうございます。もう大丈夫です…おかげで、助かりました。」

 彼はゆっくりと顔を上げ、彼女の顔を見た。深紅の髪、優しそうな瞳。どこか懐かしい、けれども初めて会ったはずの女性。秋人は言葉に詰まりながらも、なんとか礼を伝えた。

「良かったです。でもまだ顔色が良くないですよ。やっぱり病院には…」

 女性が心配そうに続ける。

「これ以上ご心配をおかけするのも、心苦しいので…。」

 秋人は静かに手を振り、女性の提案をやんわりと断った。しかし、彼女の心配そうな表情は変わらないままだった。

「…それじゃあ、せめて、家まで遅らせて下さい。心配なので…。」

 女性はためらいがちに提案する。

 秋人はその言葉に驚き、彼女の顔を見つめた。こんな風に優しくされることに、彼はいつも戸惑ってしまう。―自分は他人に迷惑をかけるだけの存在だと、どこかで思い込んでいるからだ。

 彼女の眼差しがあまりにも切実で、秋人は思わず言葉を足してしまった。

「…もしよかったら…少しだけ、お時間をいただけますか?」

「えっ…はい、もちろんです。」

 彼女もまた驚いた表情を浮かべながらも、秋人に従い、二人はゆっくりと歩き始めた。

***

 秋人は彼女を、自身の店へと招くことにした。きっぱりと断ることも出来た。でもそうはしなかった。その理由は明確ではない。ただ、彼女ともう少し、話をしたかっただけなのかもしれない。

「わあ…素敵なお店…。こんなところに喫茶店があるなんて、知りませんでした。」

 喫茶店の前に到着すると、彼女が感嘆の声を漏らした。夕日に照らされた喫茶店は黄金色に輝いている。壁にぶら下がっている鉄の看板には「カザミドリ」の文字が並び、鳥の形をしたそれはゆったりと風に揺れている。

「ありがとうございます。良かったら、中へどうぞ。」

 秋人は鍵を取り出し、扉を開けながら微笑んだ。

「えっ!もしかして、お店のマスターさんですか!?」

 女性は目を丸くして驚く。秋人は、彼女の反応に少し照れくさそうに頭をかいた。

「…はい、お恥ずかしいですが、これでも一応。元々は祖父母が始めたお店なのですが、今はぼく一人でやっています。」

「恥ずかしいだなんて…!ご立派ですよ!」

 秋人は苦笑しながら女性を店内へ案内する。彼女は一番左端のカウンター席に荷物を置き、その隣に腰かけた。新鮮な面持ちで辺りを見回す。木目が温かく映える内装、アンティークの小物、どこか懐かしい白と茶色の調和。夕日が木製の家具に溶け込み、店全体には穏やかな空気が流れていた。 

 女性が店内を眺めていると、秋人がそっとカウンターにティーカップを置いた。

「よかったら召し上がってください。桜のハーブティーです。」  

「えっ!なんだかすみません…マスターさん体調良くないのに…。寧ろマスターさんが飲むべきなのでは…!」

 わたわたと慌てる女性をみて、ふっと笑う秋人。

「ふふっ。ほんの気持ちです。お口に合うといいのですが…。」

「ありがとうございます…、それでは遠慮なく…。」

 彼女は恐る恐るティーカップを手に取り、湯気の立つハーブティーを一口含んだ。

「…わぁ、桜の香りがとっても素敵です。それに、全然苦くない。優しい甘さで美味しいです!」

 彼女の表情が一気に明るくなるのを見て、秋人もほっと胸をなでおろす。

「気に入っていただけて良かったです。ちょうど季節に合わせて仕入れたもので、貴女に似合いそうだと思いまして。」

「わたしに?」

 女性は驚いた様子で尋ねたが、秋人は微笑みながら続けた。

「ええ、少しお話させてもらっただけですけど、貴女のやさしい雰囲気に、この桜の香りが合うような気がして。」

 彼女はその言葉に少し照れくさそうな表情を浮かべた。

「わわっ…ありがとうございます。でも、わたしこそ、何もできなくてごめんなさい。さっきはうっとうしかったですよね…。」

「そんなことないですよ。正直、助かりました。あれほど動揺していた自分を支えて下さって、感謝してます。」

「そう言ってもらえてよかったです。あの時、どうしても放っておけなかったんです…。少し似たような経験があって…。」

「似たような経験、ですか?」

 秋人が問いかけると、美桜は一瞬ためらった後、小さく頷いた。

「ええ…昔、大切な人が苦しんでいるのを見て、どうすることもできなくて…。それから心配なことがあると、どうしても放っておけなくなっちゃって…。」

「そうだったんですね…」秋人は静かに相槌を打ちながら、彼女の言葉に耳を傾けた。そして彼女を安心させるために、やんわりと自身の事情を説明した。

「…実は、さっきの発作は持病のようなものでして。時々、ああして突然襲ってくるんです。でも、命に関わるものではないので、ご心配なく。寄り添ってもらえることが一番の対処方法だと思います。」

「…そうだったんですね。少しでもお役に立てたのなら、よかったです。」

「ええ、本当に助かりました。」

 秋人は彼女に深く感謝の意を伝えた。そして彼女は一瞬躊躇した後、秋人に向かって控えめに微笑んだ。

「…あの、よければまたお邪魔してもいいですか?今度は、お客さんとして。」

 秋人は驚きつつも静かに頷いた。

「もちろんです。ぜひ、またいらしてください。」

「よかったぁ。あ、あとマスターさんがお暇になる時間帯ってありますか?」

「ぼくですか?そうですね…ゆったりやっているので、大抵混むこともないですが…、お昼の時間の前後は、比較的少ないですかね。…なぜすいている時間を?」

 秋人は返答した後に疑問をぶつけてみた。

「…マスターさんと、もっとお話しさせて頂きたくって。こんなこというのもなんですが、全く知らない人になら気楽に話せることってことないですか?そんな感じで、 わたしもマスターさんも、お互い楽になれたらなって。あとはわたしが単純にマスターさんとお話したくって。」と女性は照れながら話す。

「…。」

 彼女の優しさに言葉を失う秋人。口にはしないが、その優しさに対して目一杯の微笑みで返す。

「そういって頂けて嬉しいです。こちらこそお待ちしていますね。

あ、あと…申し送れました。ぼくは木下 秋人(きした あきひと)と申します。」

 そうして遅れて自己紹介を交わす。

「あっ、わたしは咲良 美桜(さくら みお)と言います。鈴蘭大学の学生です。」

「学生さんだったんですね。本当にしっかりした方だ…。」

「いやいやそんことないです!

…じゃあ、お昼前後にまた来ますね!今度はちゃんと、マスターさんの紅茶を楽しみに。」

「はい、お待ちしています。」

 彼女の無邪気な笑顔に、秋人は心が軽くなった気がした。

***

 その後、美桜が帰った後の店内は、再び静寂に包まれた。

 風が吹き、店の窓を通じて外から桜の花びらがひらりと舞い込んでくる。カウンターに越しに、秋人はその様子をぼんやりと眺めていた。

「不思議な日だったな…」と、独り呟く。

 見ず知らずの人に、自分の持病のことを話すなんて。普段なら、そんなことは決してしないはずだった。けれど、美桜の穏やかな声と、柔らかな手に支えられた時間は、彼にとってとても心地よいものであった。

「…また来てくれると、言っていましたね…。」

 彼の心の奥底には少しの期待と、次に彼女と会うことへの僅かな緊張が生まれていた。

 風と共に桜の香りが漂う。春一番が吹き始め、何かが変わる予感を、秋人は少しだけ感じていた。

おまけ―秋人とぶつかった父子のその後

「なんで母さん達について行かなかったんだよ。」

 眼鏡の男性とぶつかった後の帰り道。男の子の父親は頭をかきながらぼやく。

「お前さえいなけりゃ、今日は家でゆっくり出来たのによぉ。母さん達と一緒にショッピングに行ったほうが楽しいだろ?色々買ってもらえるし。」

 そんな父親に対して、男の子はぴしゃりと断言する。

「だって、おとーさんと遊びたかったんだもん!」

 男の子の一言に、今度は照れくさそうに頭をかいた。

「…しゃーねーなぁ。したらもっと周りに気をつけろ!」

「ごめんなさい。」

「父さんも悪かったよ。言い方きつかったな。」

 そういって、男の子の頭をわしゃっと撫でる。

「美味しそうなみかんだな。帰ったら父さんにも一口くれよ。」

「うん!」  

 撫でていた手で息子の手を握る。夕暮れに影を1つにして、父子は仲良く帰路に就いた。

余談

いかがだったでしょうか。秋人と美桜、それぞれの過去と問題を季節感に合わせて表現してみました。

この話は秋人の発作から物語が始まるので、少し重い内容となっていますが、テンポよく読めるように努めてみました。

ここからは「春一番」の内容について、個人的に書いた時の記録として、ネタバレ(?)も含んで綴りたいと思います。


秋人の既視感)

美桜と出会ってから、やたらと彼女の雰囲気や香りに「懐かしさ」を感じているあき。これは過去に出会った柚季さん(美桜の亡くなった母)を思い出している…という表現でした。秋人さんは学生の時に柚季さんと一度だけ合っていて救われている…という設定があります。

柚季さんは「柚子と雨」がモチーフの人ですが、桜も好きな人で、普段から桜の香りを付けていて、美桜も母が使っていたものを今でも使っている…ないし、家族・血族としての似た空気をまとっていて、それをあきが既視感として捉えた、といった感じです。

また本文を綴りながら気付いたのですが、美桜ちゃんが語った「大切な人」も柚季さんなんですよね。この二人、同じ人物に思いを馳せてるじゃん…本当に運命的な出会いだなぁ…と自分で誘導しておいてしみじみとしました(笑)

美桜の過剰な献身)

上記の通り、柚季さんの件があって、美桜ちゃんには過剰なまでに献身的な面があります。それが出る様に、かつ小説のテンポを崩さない様に表現してみました。綴っている時は「家にまで送ることにする…?周辺までにとどめた方が、でも前者の方が過剰さが出るよね…」と色々試行錯誤しました(^▽^;)実は彼女の「過剰な献身」の表現が苦手だったりするので、今後も試行錯誤して上手く表現していけたらなと思っています。

またあきも本来であれば、頑なに支援を拒んだり、逃げたりする人なのですが、美桜ちゃんが相手なので良い意味で抗えなかった…という状態でした。本当はもう何回か、「ほっといてください…」「だめです!心配です!」のやりとりをしていましたが、長いので割愛しました(笑)

秋人とぶつかった父子)

おまけにも綴ったのでこれは蛇足になりますが…。男の子のお父さん、口が悪いだけで根は悪い人じゃないんです、ということを伝えたかったんです(笑)

なんと言いますか、桜夏秋冬の世界観では、あまり”絶対悪”みたいな人物はいてほしくないと思っていまして。表現上、夏野の幼少期のいじめであったり、冬馬の課長としての厳しさに対する反感等は描くと思います。ただ、どの人物にも良い部分、悪い部分、その人物の立場、育った環境、価値観からくる意見もあって。誰かから見たら良い人だけど、誰かから見たら嫌な人、みたいな。人間や社会ってそういう多面的なものと思っているので、ただ単に「こいつが悪い!」みたいな、そういった表現は控えたいなと思っています。あきの父、萩成もこの考えから、多面性を持たせるように努めています。

「良い人、悪い人」という考え方自体も主観が入っていて、単純に人や考え方として「合う、合わない」だけの話と思っています。個人の考え方に波及していしまいましたね(;´▽`A“ダッセンシチャッタ

くそねこ)

男の子が急いでいた理由の「くそねこのアニメ」。ただのアニメでもよかったのですが、「くそねこ」を入れてみました。これは仲良しさんと話していた時に生まれたキャラクターで、私が描いた何とも言えない顔をしているねこが元ネタです(笑)動物を描くのがめちゃ苦手なんですよね(;´∀`)

桜夏秋冬の中ではこの「くそねこ」が、一定層に人気なキャラクターとして扱われています。元々は漫画で、「ドラえもん」みたく、男の子とくそねこの友情を描いた作品としています。ただかなり「なんとも言えないシュールさ」があり、癖が強い作品だと考えています。

アニメ化もしていて、主に子供に人気なのですが、なんとも言えないビジュアルから若い女性からも注目を集めています。また漫画原作ではシュールな内容の中で、くそねこが本質的な一言を言ったりするので、仕事に疲れた社会人にも響いたりしています。

実は美桜ちゃんもこのくそねこが好きでグッズを集めています。今まで描いた物の中にも密かにいます(笑)画像の風に吹かれている小さいねこがそれです↓(“空飛ぶくそねこ”のストラップ)

そして美桜ちゃんが着けている「くそねこ」ストラップと目が合った冬馬さんが、彼女から紹介を受けてすこ~しハマる…というネタも考えています。秋人さんは話聞くだけで終わると思うので話は進展しないですね。妄想、楽しいです( ´∀` )

怪しい輸入商)

ちょっと意味深なフードを被った店主。実はこのキャラクターも数年前に仲良しさんと話していた時に出来た人物でした。仲良しさんが形にしてくれたキャラクターで、今回ミニキャラで描いてみました٩( ‘ω’ )و

彼はどことなく浮世離れした人物で、明るい髪に、魔術師の様なローブを被っています。実はいくつかネタで保管しているのが、彼から買った商品で色々トラブルが起きるというものです。例えば透明人間になってしまう紅茶等、売った本人ははぐらかすので大騒動にはならないといった感じです(笑)桜夏秋冬の世界観は現代日本なので、これまた「ドラえもん」要素じゃないですが、ギャグチックなショートストーリーの時に重宝するかなと、結構気に入っています。本編にもゲスト出演…ではないですが、ちょろっと登場させてみました。本編では容姿についてあまり触れていないので、見た目のギャップがあるかもしれませんが、まぁ知っている人(主に私ですが)が楽しめたら良いかな~という感じです( ˘ω˘)そんなスタンスなので、おかしゅには結構そういう小ネタが多いかもしれませんね。


余談が長くなってしまいました(;’∀’)楽しくてつい💦

本編を始められて少し浮かれているのかもしれません(;´▽`A“ これを皮切りに、少しずつでも本編を綴っていけたらと思います。大まかな流れは決まっていますが、どういった流れになるのか…。きっとおかしゅの皆の事なので、勝手に動いてあっちゃこっちゃ話が膨らんでいく気がしますね。行く末を楽しみにしながら綴っていきたいと思います。それでは今日はこの辺で。ありがとうございました( ^^) _旦~~

タイトルとURLをコピーしました